葬儀のながれ

4 納棺・出棺・火葬 納棺 / お別れのとき / 出棺 / 火葬 / お骨上げ

納 棺

納棺師は、ご遺族の身になって故人さまのお体を清め化粧を施します。
ご遺体を清浄綿で拭き清めた後、「旅支度」をし、棺の中に故人さまが愛用していたものをご用意いただき入れます。
棺に入れてはいけないもの
燃え残ってしまうもの、金属類、メガネやお酒などのガラス製品は入れないほうが良いでしょう。どうしても入れたいものは、火葬後に骨箱に入れるようにします。

出棺の儀 お別れ

ご遺族・親族を中心に、ご遺体の周りを花で飾り、故人さまに最後の別れを告げる「お別れ」の儀式を行います。一人一輪ずつお別れの花を、縁の深い人から順にご遺体の周りに置いていきます。故人さまの姿を見られる最後の場となります。心残りのないよう、存分に最後の別れをいたします。
出 棺
柩のふたを完全に閉めたら、ご遺族や近親者・友人などの中から男性数人で、柩を運びます。 この時、柩の向きは頭のほうが先で、霊柩車に乗せるまで同じ向きで運ぶようにします。

火 葬

火葬場へは、喪主とご遺族、親族のほか、ごく親しかった人が同行いたします。火葬場へ行くときに忘れてはならないのが、埋火葬許可証です。火葬場に到着したら、霊柩車から降ろされた柩を焼香台が用意された火葬炉の前に安置いたします。焼香台には位牌と遺影を置きます。その後、僧侶に「火葬経」をあげてもらい、焼香をします。終わったら、柩の小窓を開けて最後の対面をします。全員が終わったら柩は火葬炉へ納められ、一同が合掌にて見送ります。火葬時間は約1時間30分を要しますので、その間控え室でお待ちいただきます。

お骨上げ

火葬が済んだら、火葬場スタッフ指示のもと、2人一組でお骨あげを行い、骨壷に骨を納めていきます。これには「この世からあの世へ橋渡しする」という意味が込められています。 骨は足から先に、頭に向かって納めていき、最後に故人さまと最も縁の深いお2人がのど仏の骨を納めます。終わると埋火葬許可証には証明印が押されます。この書類は埋葬時に必要となりますので、ご遺骨と一緒に骨箱に入れて保管してください。
副葬品について
近年では環境への配慮等を考慮して、副葬品は骨箱の中に遺骨と一緒に納められるようになりました。あまり大きなものは入れられませんが、メガネや時計、装身具程度なら入れられます。
分骨について
火葬の時点で分骨を希望する場合は、骨箱を複数用意しますので、あらかじめせきのスタッフにお申し出ください。また、火葬場にも事前にその旨を伝え、分けた遺骨の分の埋火葬許可証に代わる分骨用の書類が必要な場合もあります。最近では遺骨の一部を手元に残しておくために分骨をするケースもあります。