歳時記でわかる食の知恵

節分には豆まきで邪気を払う

節分イラスト2月3日の節分は、冬が終わり立春(暦の上では春)となるその前日に春の訪れを喜ぶ行事です。そして、邪気を払うために豆まきを行います。豆をまくのは、「豆」が「魔目」と読め、鬼の目を意味するからだといわれています。

ちまきと柏餅で縁起を担ぐ

節分イラスト5月5日の端午の節句は、男の子の厄除けと成長祈願のための行事です。昔から、ちまきや柏餅を食べる風習がありますが、ちまきには粘り強くなるようにとの願いが込められ、柏の葉は、若葉が出たあとに古い葉が落ちることから、跡継ぎを見届け家系が途絶えない縁起ものとされています。これらの縁起をかつぎ、端午の節句には、ちまきと柏餅を食べるようになったのです。

土用の丑の日はウナギを食べる

節分イラスト土用とは太陽暦の立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のこと。現在では立秋の前の土用をさすのが一般的となりました。現在の暦でいえば7月の下旬頃。暑い時期でもあり、栄養価の高いウナギを食べて元気をつけようというものです。その起源は、江戸時代に平賀源内がウナギ屋に相談され、ウナギを売るために始めたものとされています。